ナマイキ男子
翌日も千夏先輩のストーキング。


「ねえ、暇なの?」

「んーん。千夏先輩見るので忙しい」


呆れたって顔の先輩は今日は物理を勉強するらしい。


いかにも文系って顔の先輩はやはり物理は苦手らしい。


「くくっ」

「……何」

「や、苦手科目から堅実にやるところめっちゃ先輩って感じ」


愛おしい。


今すぐ押し倒していいかな?


今日も図書館には先輩と俺の二人っきり。


この学校の人たちは図書館を利用しないのか。


「せんぱーい」

「何よパンツなら見せないわよ」

「じゃあキスしていい?」

「だめに決まってるでしょ!?」


ばかじゃないのって目から言葉漏れている。



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