ナマイキ男子
第2章
俺以外の前で笑わないで
【千夏】
ここ数日、鳴瀬にしつこく付き纏われている。
ものすごくストレス。
それに加えて、、、
「今日も彼氏に送ってもらったの?」
鳴瀬といるところを由夏ねえに目撃されてから家族もうるさい。
「彼氏じゃないから!」
って何万回も話しているのに彼氏彼氏彼氏って。
そんなこんなで勉強に身が入るわけでもなく、途方にくれている。
物理難しすぎて3回はハゲてる。
「千夏ちゃん千夏ちゃん、お兄ちゃんね明日はカレーが食べたいなー」
「うん。わかった」
部屋をコンコンノックした後にひょっこりと現れた長男。
明日はカレーね。
「彼氏今度連れてきなよ」
「彼氏じゃないのーーーー!」
「相当イケメンなんでしょ?」
「彼氏じゃないの…」
由夏ねえに至っては、私が流星くんのこと好きって知ってるのに、、、