ナマイキ男子
なにあれなにあれなにあれなにあれ。
頭の中から彼を追い出したくても出て行ってくれない。
今更だけど、アイツ誰よ。
まぁ、1年だしこの先関わることもないだろう。
ここは大人である私が全ての無礼を水に流してあげよう。
二度と会うことはないんだから。
午後登校の私たち在校生の姿がちらほらと教室に見えてきた。
お姉たちから逃げたくて早めに登校した時には当然誰の姿もなかった。
今日は授業もなく、長めのHRで終わるはずなので
さっそくバイト探しでもしようかな。
「千夏ーーーーー!!」
「おはよう、みなみちゃん」
1年生の時から仲良しの浜田みなみと教室へ向かった。
彼女は今登校したらしい。