ナマイキ男子

「どこから帰ってきたの?」

「いつものところ」

「あーまた階段?好きよね」

「誰にも邪魔されない空間なの」


昨日までは、ね。


その後適当にHRを過ごし、適当な委員になり、


帰路についた。


帰路といっても、当初の目的通りバイト探しの旅である。


お姉たちには授業があると嘘をついての行動だ。


いつまでも高嶺家の末っ子奴隷ではない。


高嶺家の末っ子の反抗期と思ってほしい。


毎朝ご飯を作り、お弁当を作り、休日のお昼までめんどうをみるのなんてうんざりだよ。


20歳超えたんだから自立しろーーーーーーー。


と、直接言えたらどんなに楽か、、、


そんな度胸私にはない。


そんなこと言ったらきっと血祭り。


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