好きになるには理由があります
陽太の休みの調整が上手く行かず、仕事終わりにちょっと滝行に出かけようという話になったのだ。
いや、ちょっと滝行とか言うと、舐めている感じだが。
深月も異動したばかりで時間がとれなかったのだ。
「さっと行って、さっと帰れば大丈夫だ」
と陽太は言う。
なんだかもう本来の目的を忘れ、行って帰ってくることが目的になっている気もするが……。
よりにもよって、神楽の練習まで入ってしまったが。
ともかく、清ちゃんには感づかれまい、と深月は思っていた。
いろいろ突っ込んで訊かれて、ややこしい話になりそうな気がしたからだ。
何故、滝行に行かねばならないのかとかも追求されたくない。
そんなわけで、二人はずっと消えるタイミングを窺っていた。
いや、ちょっと滝行とか言うと、舐めている感じだが。
深月も異動したばかりで時間がとれなかったのだ。
「さっと行って、さっと帰れば大丈夫だ」
と陽太は言う。
なんだかもう本来の目的を忘れ、行って帰ってくることが目的になっている気もするが……。
よりにもよって、神楽の練習まで入ってしまったが。
ともかく、清ちゃんには感づかれまい、と深月は思っていた。
いろいろ突っ込んで訊かれて、ややこしい話になりそうな気がしたからだ。
何故、滝行に行かねばならないのかとかも追求されたくない。
そんなわけで、二人はずっと消えるタイミングを窺っていた。