本当に私のこと好き?
「ごめん、私、帰るね」
「りか!」
「りかちゃん?」
私が立ち上がると二人は慌ててしまう
二人には申し訳ないけど今はこの場にはいたくない
「あれ?りか?」
あぁ、やっぱりこの声に反応してしまう
結局はいつも私ばっかり……
「須藤さん!」
「慶太!」
「なに?なんでお前ら焦ってんの?
りか?どうし……」
慶太は背中を向けている私を自分の方に向かせて言葉を詰まらせた
わかってる
子供じゃないのに
なに、泣いてるの…………
わかってるのに一度崩壊した涙は止めどなく溢れて流れていく
この日を待ってたかのように………
「りか………」
「慶太…………別れよう…………」
「は?りか!なんで!」
「もう、いやっ…………」
私ばっかりダメ!ダメって
結局、慶太は私に言うことを聞かせたいだけなんだよ
いつも、そう
今回だけじゃない
そして、いつも理由聞いても言ってくれなくて
いつの間にか慶太にキスされて組敷かれて翻弄されて誤魔化されるだけ
私には反論させないかの様に
付き合い始めたのは私が告白したから
慶太は仕方なしだったんだ
私はずっと好きだったから慶太の傍に居れるのが嬉しかったけど
慶太にとって私は何人かいてる彼女の一人なのかも知れない
私の方が好きだからいつも結局私が流されて終わり
嫌われたくなくて………
でも、もう、辛いだけ