本当に私のこと好き?




付き合ってきた半年間にそんな事微塵も感じられなかった


初めて伝えられた愛の告白でさえも疑いでしかない
私に言い聞かせるだけの告白の様に思えて更に悲しくなってくる



「からかわないで」

「からかってなんかない!」

「嘘ばっかり!そんなの信じられない!」


慶太は少し顔を顰めた
そんな顔しても騙されない
いつもいつも誤魔化されてきた


半年間辛かった
だけど好きだったから………
結局は惚れた方が負け


でも、それも今日でおしまいにしたい
もう、解放されたい……



「慶太、彼女いたでしょ!ずっと、って何?
嘘つかないで!」

「りかが言ったんだろ?
前の男と別れてから今は仕事が恋人って!
フリーの男は面倒くさいって!
だから、別れたことは言わなかったしお前も聞かなかっただろ?
彼女なんてお前と出会った時点で別れてたよ!
別れてりかと付き合いたかったのに、そんな事言うから仲の良い先輩止まりだったんだろ」

「は?え?無理やり付き合ってくれたんじゃないの?
私、好きだなんて言われてないよ」

「2年間、片思いだったんだ
新人で入ってきた時から好きだった
りかから告白されて舞い上がってた
付き合ってたら俺の気持ちなんて駄々もれだと思ってた
周りからもよくからかわれてたし
だから、言わなくてもわかるかと」

「わかんないよ………」


本当なのだろうか
初めて聞くそれは俄信じがたい





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