ハニー・ジンジャーエール


おはようございます。

今日も寝不足、安曇ちゃんです。

おはようございますと言っても、現在は正午。

金曜お昼の12時。

片手には、昨夜、堀さん協力のもと仕上がったラブコメ(ほとんどコメディー)のネーム。


目が覚めてからしばらく天井を見つめていると、ぼんやりしていた視界がようやくはっきりとしてきた。



◇◇◇



『とりあえずこれでいきましょう!シロ先生にラブは無理なのわかりましたから!!僕もう帰りますよ!!!』

『へぃ………』



◇◇◇



堀さんが私のアパートから出ていったあとすぐ、私は深ーい眠りについた。

目覚めるとジリジリ暑い陽の光が

身体中を焦がそうとばかりに私を照らす。


「締切………」


ネームにOKが出たら、すぐに下書きの締切の話をされた。

遅筆な私は、今すぐ取り掛からないと間に合わない。


渋々ソファーベッドから身体を起こす。


ぼーっとしている余裕も、寝ている余裕も、無い。


ましてや、


「明日どうしよー……」





────土曜日、空けといて。────





頭をぼりぼり掻きながら、スマホを眺める。

真山からのLINEには、結局返事をしていないままだ。

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