都の剣〜千年越しの初恋〜
三人のところまでは、少し距離がある。沙月は足元に気をつけながら走っていた。
「ウガァ!!」
「きゃあぁぁぁ!!」
目の前に悪霊が三体立ち塞がり、沙月を取り囲む。遠くから葉月の声がするが、自分の相手と戦うので精一杯だ。
沙月が恐怖で目を閉じた刹那、ザクッと何かが切れる音がした。そして、ふわりと温かいものに包まれる。
「僕のお姫様、ケガはない?」
沙月がゆっくりと目を開けると、剣を持ったスーが目の前にいた。そして、沙月を優しく抱き寄せている。悪霊たちはいなくなっていた。
「えっ?スーさんが……?」
驚く沙月に、スーは優しく笑いかける。
「僕のことは気にしないで。さあ、行って?」
「あ、ありがとうございます!!」
沙月はスーに頭を下げ、すぐに三人のもとへ走る。その後、スーは葉月に「あ、ありがとよ!」と乱暴に感謝されることとなる。
「沙月、大丈夫?」
沙月が桜姫たちのもとへ着くと、桜姫が顔を覗き込んで心配した。座敷わらしの二人も「大丈夫ですか〜?」と口々に訊ねる。
「だ、大丈夫だよ!さあ、早く儀式を始めよう」
「ウガァ!!」
「きゃあぁぁぁ!!」
目の前に悪霊が三体立ち塞がり、沙月を取り囲む。遠くから葉月の声がするが、自分の相手と戦うので精一杯だ。
沙月が恐怖で目を閉じた刹那、ザクッと何かが切れる音がした。そして、ふわりと温かいものに包まれる。
「僕のお姫様、ケガはない?」
沙月がゆっくりと目を開けると、剣を持ったスーが目の前にいた。そして、沙月を優しく抱き寄せている。悪霊たちはいなくなっていた。
「えっ?スーさんが……?」
驚く沙月に、スーは優しく笑いかける。
「僕のことは気にしないで。さあ、行って?」
「あ、ありがとうございます!!」
沙月はスーに頭を下げ、すぐに三人のもとへ走る。その後、スーは葉月に「あ、ありがとよ!」と乱暴に感謝されることとなる。
「沙月、大丈夫?」
沙月が桜姫たちのもとへ着くと、桜姫が顔を覗き込んで心配した。座敷わらしの二人も「大丈夫ですか〜?」と口々に訊ねる。
「だ、大丈夫だよ!さあ、早く儀式を始めよう」