都の剣〜千年越しの初恋〜
「葉月……愛してる……」
悲しげに微笑み、沙月は葉月にささやく。そして、葉月から顔をそらしながら後ろを向こうとした。
「だから!!ふざけんなって!!」
大声とともに、大きな爆音が響く。沙月が振り向くと、ヤマタノオロチに向かって葉月が炎の塊を投げ付けたところだった。
「葉月……?」
呆然とする沙月を強い眼差しで見つめ、葉月はヤマタノオロチに向かって走り出す。
「葉月!待って、やめて!」
沙月が叫ぶが、葉月はそれを無視してヤマタノオロチに攻撃する。つららでヤマタノオロチの体を斬りつけ、雷を落とし、拳を叩き込む。
「お前が弱気になって何を言おうが、そこの神に「助けてくれ」って頼もうが、俺は絶対に諦めねぇ!!一パーセントでも可能性があるなら、いやそれがなくても、俺は戦い続ける!!」
攻撃をし続ける葉月の目は、弱さなど微塵も感じられない。強く相手を睨み、斬りつけていく。
沙月の目からは、涙が止めどなく流れた。葉月が諦めないことが、なぜか嬉しい自分がいる。イザナギの方を向こうとしていた体は、また葉月の方へと向けられた。
悲しげに微笑み、沙月は葉月にささやく。そして、葉月から顔をそらしながら後ろを向こうとした。
「だから!!ふざけんなって!!」
大声とともに、大きな爆音が響く。沙月が振り向くと、ヤマタノオロチに向かって葉月が炎の塊を投げ付けたところだった。
「葉月……?」
呆然とする沙月を強い眼差しで見つめ、葉月はヤマタノオロチに向かって走り出す。
「葉月!待って、やめて!」
沙月が叫ぶが、葉月はそれを無視してヤマタノオロチに攻撃する。つららでヤマタノオロチの体を斬りつけ、雷を落とし、拳を叩き込む。
「お前が弱気になって何を言おうが、そこの神に「助けてくれ」って頼もうが、俺は絶対に諦めねぇ!!一パーセントでも可能性があるなら、いやそれがなくても、俺は戦い続ける!!」
攻撃をし続ける葉月の目は、弱さなど微塵も感じられない。強く相手を睨み、斬りつけていく。
沙月の目からは、涙が止めどなく流れた。葉月が諦めないことが、なぜか嬉しい自分がいる。イザナギの方を向こうとしていた体は、また葉月の方へと向けられた。