都の剣〜千年越しの初恋〜
葉月は怒りに燃え、今にもスーと喧嘩を始めそうな勢いだ。それを止めようとして、沙月は桜姫と朧の姿がないことに気づく。二人は戦闘ではなく、怪我をした時の手当てなどをする係なのだが……。
「朧と桜姫は?」
沙月が訊ねると、キングが「あの世に行ったんだよ。ちょっと用事ができたってね」と自分の顔を鏡で見つめながら答えた。
あの世とは、妖怪や神様が暮らす場所。死んだ人間も、転生するまでそこで暮らす。沙月たちは行ったことはないが、たまに妖怪たちはあの世に帰っている。
「うわ〜ん!沙月ちゃん!葉月がいじめてくる〜」
スーがそう言いながら、沙月に抱きついてきた。沙月が驚いて悲鳴を上げると、「テメェ、ふざけんな!」と葉月が炎や氷でスーを攻撃する。
「やめんか!後にしろ!」
嵐猫が怒り、ようやく屋上は静かになった。しばらく互いに睨み合う。短いようで長い時間……。
先に攻撃を仕掛けたのは、沙月たちの方だった。
お雪とつららが吹雪を起こし、葉月が光線を放つ。沙月や金次郎たちは、嵐猫の起こした風に飛び乗って空中で待機した。
「朧と桜姫は?」
沙月が訊ねると、キングが「あの世に行ったんだよ。ちょっと用事ができたってね」と自分の顔を鏡で見つめながら答えた。
あの世とは、妖怪や神様が暮らす場所。死んだ人間も、転生するまでそこで暮らす。沙月たちは行ったことはないが、たまに妖怪たちはあの世に帰っている。
「うわ〜ん!沙月ちゃん!葉月がいじめてくる〜」
スーがそう言いながら、沙月に抱きついてきた。沙月が驚いて悲鳴を上げると、「テメェ、ふざけんな!」と葉月が炎や氷でスーを攻撃する。
「やめんか!後にしろ!」
嵐猫が怒り、ようやく屋上は静かになった。しばらく互いに睨み合う。短いようで長い時間……。
先に攻撃を仕掛けたのは、沙月たちの方だった。
お雪とつららが吹雪を起こし、葉月が光線を放つ。沙月や金次郎たちは、嵐猫の起こした風に飛び乗って空中で待機した。