都の剣〜千年越しの初恋〜
心を落ち着かせるため、沙月は部屋をそっと出た。時刻は丑三つ時。廊下は暗闇に包まれ、静まり返っている。
誰も起こさぬように、そっと沙月は縁側に腰掛ける。空には、大きな月が優しく照らし出していた。まるで、沙月の心を落ち着かせるように……。
「沙月」
名前を呼ばれ、沙月が振り向くと葉月がいた。葉月も沙月の隣に座る。
「サシャとツキヤの夢を見た」
そう葉月は言う。沙月も「私も同じ…」と答えた。二人は黙り込み、沈黙が流れる。
葉月がそっと沙月の手に自分の手を重ねる。そして、振り向いた沙月に優しく口付けた。それは、夢に出てきたツキヤと同じように優しい口付け。
何度も、何度も、互いの唇はくっついたり離れたりを繰り返す。しばらくキスをした後、葉月が言った。
「……俺、この夢について調べてみようと思う。妖怪たちの態度も気になるし、調べてみる価値はあると思う」
「なら、私も一緒に調べるよ。二人でしたら早く答えが見つかるかもしれない」
沙月はそう言って、葉月にもたれかかる。触れた温もりが、二人に幸せを感じさせていた。
誰も起こさぬように、そっと沙月は縁側に腰掛ける。空には、大きな月が優しく照らし出していた。まるで、沙月の心を落ち着かせるように……。
「沙月」
名前を呼ばれ、沙月が振り向くと葉月がいた。葉月も沙月の隣に座る。
「サシャとツキヤの夢を見た」
そう葉月は言う。沙月も「私も同じ…」と答えた。二人は黙り込み、沈黙が流れる。
葉月がそっと沙月の手に自分の手を重ねる。そして、振り向いた沙月に優しく口付けた。それは、夢に出てきたツキヤと同じように優しい口付け。
何度も、何度も、互いの唇はくっついたり離れたりを繰り返す。しばらくキスをした後、葉月が言った。
「……俺、この夢について調べてみようと思う。妖怪たちの態度も気になるし、調べてみる価値はあると思う」
「なら、私も一緒に調べるよ。二人でしたら早く答えが見つかるかもしれない」
沙月はそう言って、葉月にもたれかかる。触れた温もりが、二人に幸せを感じさせていた。