都の剣〜千年越しの初恋〜
その気持ちを伝えたいため、沙月も息を吸った。歌ったのは、「愛言葉II」を歌った。

「……バカ……」

葉月の顔はもう隠せないほど真っ赤だ。それを見て、沙月は幸せを感じる。

そして、みんなで「今日もハレバレ」や「smiling」、「太陽系デスコ」を合唱する。

こんな楽しい時間が永遠に続けばいいのに、そう沙月は思った。



「今日はここまでにしよう」

イザナギの言葉で、沙月たちは野宿をすることになった。家などはないため、テントと結界を張る。

「なんかキャンプみたい!」

夕暮れの中、沙月はツクヨミとサクヤ姫とはしゃぐ。そして、夕食の準備をすることになった。

料理長も一緒に来ているため、持ってきた材料などを鍋などで調理する。ヒノカグやオカミなどが協力し、無事にアジの香草はさみ焼きときのこのバター炒め、ご飯と味噌汁ができた。

「うわぁ〜!!」

お腹をみんな空かせていたため、あっという間に平らげ眠る。明日の朝は早い。

ヤマタノオロチと対峙するまでは平和、誰もがそう信じていた。
< 97 / 138 >

この作品をシェア

pagetop