しゅわしゅわサイダー。
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それから20分程度待っていたら部活用のカバンを持った立花くんが来て


『ごめん待たせたな』




なんてニカッと笑った笑顔にまた私の心臓がドキンと跳ねた







『…へぇ、玲奈さんってこっちの道なんやな』



「そう、立花くんはこっちなの?」



『ん?あー、せやで!』


『そーいやさ、玲奈さんは來斗(らいと)と同じクラスよな?』


「來斗くんと同じクラスやで~」




『…なあ、俺も下の名前呼んでほしいな…なんてな、ははっ、』


「…の、ぞむくん」



『っ、もうほんまずるいなあ、』


「何がずるいんかわからへん笑」





「…あ、もうそろそろ私の家着きそうやわ」


あれ、でもここら辺で望くんと偶然に会ったこと一度もないな




『いや、どうせあれやし家まで送るわ』



"ほら、もう暗いし?"




なんでこんなにも出来る人なんだろう


「ありがとう」



そこから無言で私の家に向かう私たち


でも、その無言は全然気まずいものでもなくてむしろ心地よかった







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