クール王子ととろける溺甘♡同居
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そしてやってきた宿泊研修当日。
集合場所は、学校から1時間弱のところにある青少年自然の家で、寛さんが車に乗せて送ってくれた。
運転してくれた寛さんにお礼を言って、希夜くんと施設の門をくぐると、色とりどりのジャージが集まっているのが見えてきた。
「ほかの学校と合同とは聞いていたけど…かなりいるんだね」
「うん。15校2人ずつ来てるから」
「そんなに!希夜くんはこういう研修旅行慣れてるみたいだね」
「そうだね、中学の頃もリーダー研修参加したから。流れがね」
そっか。
希夜くん、中学の頃も学校代表で参加してたんだなぁ。
集まってる生徒を見る限りみんな学科代表の成績優秀な生徒だけあって、賢そうなオーラがすごい。
私、代わりに来たバカだってばれちゃわないかな。
「はーい。では時間なのでまず点呼をとります。とりあえず4列に並んで」
今回私たちを指導してくれるらしい他校の先生がそう声をかけるとみんなぞろぞろと固まってその場に集まる。