クール王子ととろける溺甘♡同居

「今回もグループはくじで決めるぞ。くじに書かれた数字が同じ人たち5人で1グループだ。男子から順番にくじ引け〜」

先生の声に次々とくじを引いていく。

昨日のカレー作りは、同じ学校のペア同士でのグループだったけれど、今回は完全にシャッフルでのくじ引きらしい。

となると……。

希夜くんと離れちゃう?!

昨日は希夜くんも同じグループだったからよかったけれど……。

どうしよう、うまくできるかな。

みんな知らない人ばかりのグループになったらどうしよう。

いろんな不安がよぎっていると、あっという間に私もくじを引く番になり。

紙を開くと『8』と書かれていた。

「小山さん、何番?」

後ろから声がして振り向くと、希夜くんが私の紙を覗いていた。

「あっ、希夜くん……」

ふいに身体が至近距離になると、昨日の夜のことを思い出しちゃって勝手に恥ずかしくなってしまう。

希夜くんは、私もいてもなんとも思わないのかな……。いや、そうだよね。だからこう気軽に話しかけてきてくれるんだ。
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