クール王子ととろける溺甘♡同居
「え、嘘、二見くん8グループ?!」
っ?!
どこからか聞こえてきたその声に、ゾッとした。
今……なんて?
『二見くん』
『8グループ』
そんなワードが聞こえた気がした。
まさか、そんなわけ。
「そーだよ。君たち8グループ?」
「そうです!」
大嫌いな声と、その声に被せるような声は、もう一人の子とキャッキャと楽しそうにはしゃいでいる。
誰か……嘘だと言って。
「あれ。あと一人は?」
聞いたことない男の人の声がそういうと、
「あ、小山さ〜ん!」
私を呼ぶ女の子たちの声がした。
見つかってしまった……。
あぁ、帰りたい……。
恐る恐る振り返ると、同室の女の子2人と、見たことない男の子、それから──────。
っ?!
つり目がちのその目とバチっと視線がぶつかって、慌てて目を逸らした。