クール王子ととろける溺甘♡同居

「え、嘘、二見くん8グループ?!」

っ?!

どこからか聞こえてきたその声に、ゾッとした。
今……なんて?

『二見くん』

『8グループ』

そんなワードが聞こえた気がした。

まさか、そんなわけ。

「そーだよ。君たち8グループ?」

「そうです!」

大嫌いな声と、その声に被せるような声は、もう一人の子とキャッキャと楽しそうにはしゃいでいる。

誰か……嘘だと言って。

「あれ。あと一人は?」

聞いたことない男の人の声がそういうと、

「あ、小山さ〜ん!」

私を呼ぶ女の子たちの声がした。

見つかってしまった……。

あぁ、帰りたい……。

恐る恐る振り返ると、同室の女の子2人と、見たことない男の子、それから──────。

っ?!

つり目がちのその目とバチっと視線がぶつかって、慌てて目を逸らした。
< 150 / 275 >

この作品をシェア

pagetop