クール王子ととろける溺甘♡同居
「……希夜くんとは特に何もなかったよ」
『えっ?!ほんと?!……ついに告白されたかと思ったんだけど……』
「ううん……」
怒涛の2泊3日を色々思い出して、声がかすれる。
『花純……なんかあった?』
「えっ……なんで、」
『どれだけ一緒にいると思ってるの?声聞けばわかるわよ。よし、花純、これから時間ある?』
舞子に言われるがまま、私は、『うん』と返事をして、電話を切ってから、急いで支度をした。
舞子にはちゃんと話さなきゃ、二見くんのこと。
中学の頃から、男の子に怯えていた私をずっと守って心配してくれた唯一の親友だから。
部屋を出て一階のリビングに降りると、恵美さんと寛さんがいて、私はふたりに「友達に会いに行く」と伝えてから、須永家を出た。