クール王子ととろける溺甘♡同居
「落ち着いて二見くんと話すことができたの。最初は、あの意地悪な二見くんの感じだったけど、徐々にというか……あの時の誤解がしっかり解けて、知らなかったことがたくさん知れた。私って、中学の頃、二見くんのことちゃんと好きだったんだって実感もできて……」
「え、そうなの?」
騙されてるんじゃ?と言いたげな舞子に、付け加えるように、二見くんから聞いた色々な話を舞子にも話す。
中1の頃、二見くんのクラスでいじめられていた女の子に声をかけたことがあること、それを二見くんが見ていてくれたこと。
二見くんは、無愛想に見えてすごく不器用な人なんだと知れたこと。
舞子は、話を遮ったりせずに真剣な顔で私の話を聞いてくれて、一通り説明し終えたら、注文したカフェラテを一口すすった。
怒られるんじゃないか、呆れられるんじゃないか、色んな心配があったけれど、私の正直な気持ちは一番に舞子に話したいと思ったから。