クール王子ととろける溺甘♡同居
「制服、可愛い」
「えっ……あっ、ど、どうも」
向かいに座った二見くんの唐突なセリフに、戸惑いながらそう答える。
そっか、二見くんも私がこの制服着てるの見るの初めてなのか。そりゃそうか。
なんか、調子狂っちゃうな。
中学の頃の二見くんはこんなこと言う人じゃなかったし、研修の時だって、まだ意地悪な時の方が印象が強いから。
「びっくりしたよ。まさか、小山の方から『会いたい』なんて連絡が来るなんてさ」
「……」
正確には「もう一度ちゃんと話がしたいです」って言ったんだけど。
「期待しても、良いってこと?」
「……え?」
「女の子にさぁ、直接会って話したいって言われるんだよ?しかも好きだった元カノに。こっちの気持ち考えてよ」
「っ、」
ジッとこちらを見ながら、テーブルに置いていた私の手に触れようとしたので、静かに手を引っ込める。