クール王子ととろける溺甘♡同居
「二見くんに久しぶり会って話を聞けて、本当に良かった。中学の頃に言えなかったことを今日二見くんに言って、前向こうって決心がついたの」
「言えなかったこと?」
「うん。二見くんは私の初恋だったよ。男の子にドキドキしたのも二見くんが初めてだった。私に恋を教えてくれて、ありがとう」
「……っ、」
二見くんは、私の発言に少しびっくりした顔をしてから目をそらして、「なに改まって……」と小さく呟いた。
髪の毛の隙間から少し見えた耳の先が赤くなっていて、照れているんだということがわかって、私もちょっと恥ずかしくなって。
「ちゃんと言えなかったから、ありがとうとごめんなさいって」
「……そう。それいうために、わざわざ呼び出したの?」
「はい」
私がそう返事をすると、二見くんは、「そっか」と言いながら、鞄から何かを取り出した。