クール王子ととろける溺甘♡同居

「二見くんに久しぶり会って話を聞けて、本当に良かった。中学の頃に言えなかったことを今日二見くんに言って、前向こうって決心がついたの」

「言えなかったこと?」

「うん。二見くんは私の初恋だったよ。男の子にドキドキしたのも二見くんが初めてだった。私に恋を教えてくれて、ありがとう」

「……っ、」

二見くんは、私の発言に少しびっくりした顔をしてから目をそらして、「なに改まって……」と小さく呟いた。

髪の毛の隙間から少し見えた耳の先が赤くなっていて、照れているんだということがわかって、私もちょっと恥ずかしくなって。

「ちゃんと言えなかったから、ありがとうとごめんなさいって」

「……そう。それいうために、わざわざ呼び出したの?」

「はい」

私がそう返事をすると、二見くんは、「そっか」と言いながら、鞄から何かを取り出した。
< 181 / 275 >

この作品をシェア

pagetop