クール王子ととろける溺甘♡同居
「小山さんの気を引けるならなんでもいい。二見じゃなくて、俺を見て欲しくて。家庭教師なんて頼まれたってやるような柄じゃない。変だよね。気が付けば、小山さんがどう思ってくれるかなって常に考えて行動してる。小山さんが気にしてくれる保証なんてどこにもないのに、小山さんとは特別だって勝手に思ってどこか期待して」
これは、夢だろうか。
目の前の希夜くんの口から、現実なのか疑ってしまうようなセリフがいくつも飛び出して。
さっきの言葉だってそう。
「……嘘」
あまりにも突然のことで頭が爆発してしまいそうになる。
まさか、希夜くんが……。
「嘘なんかじゃないよ。カッコ悪くてごめん。俺は、小山さんのことが好き。例え、小山さんの気持ちが俺に向いていないとしても全力尽くして俺だけの小山さんにしたいって思ってる。もう、引き下がって我慢するなんて大人なこと、出来ないから」
希夜くんがそう言って、私の熱くなった頬に優しく触れる。
心臓が史上最高にバクバクしてうるさい。
このまま死んじゃうんじゃないかって思うぐらい。