クール王子ととろける溺甘♡同居

希夜くんに触れられると、無意識に自然と声が漏れちゃったり、くすぐったくて嫌なはずなのに、離れないでと思ったり。

どんどん自分じゃないみたいになっておかしくなって。

「俺も、小山さんが好き、すごく好き」

何度も、一番好きな人にそうささやかれて、幸せでどうにかなってしまいそう。

首筋をなぞっていた彼の唇が今度は耳元に触れて甘い声が耳の奥まで届いてゾクッとする。

ついさっきまで、嫌われたらどうしようとか、もう話せなくなったらどうしようとか、誰かの希夜くんになってしまったらとか、不安でたまらなかったのに。

今はそんな彼に『好き』だと囁かれていて。

これが現実なんだってことがジワジワと実感してきて目頭が熱くなる。

希夜くんと、両思い。
< 212 / 275 >

この作品をシェア

pagetop