クール王子ととろける溺甘♡同居
どんどん降ってくるキスは全然止まってくれそうになくて。
こんな希夜くん、知らない。
繋いでる手も唇の触れ方も、優しいのは確かだけれど、まるで、今まで我慢していた、みたいな。
もう、なにも考えきれなくなってしまいそうで。
「……んっ、き、希夜……くんっ」
頭がフワッするなか意識を飛ばしまいと、やっと彼の胸に手を置いて、少し荒くなる息を整える。
「……あっ、ご、ごめ」
「ううんっ、あ、謝らないで!その、全然こういうの、慣れてなくて、いろいろわかんなくて、だから、ちょっとびっくりしたっていうか」
ふたたびお互いの視線がからむ。
「俺だってわかんないよ」
「えっ、」
正直、希夜くんのあまりの慣れたような手つきにびっくりしてる自分がいると同時に、
もしかして今までにも……?なんて考えが一瞬過ぎったのは事実。
だから、『わかんない』なんて思わぬセリフに固まってしまう。