クール王子ととろける溺甘♡同居

「俺と小山さんが付き合うことに誰かの許可がいるの?」

「へっ……」

「俺が、小山さんのことが好きで全部小山さんとがいいって理由以外に何かいる?」

「希夜くん……」

まっすぐこちらをみて話す希夜くんの瞳は、私に気を遣ってくれてるだけじゃなくて、本心で言ってくれてるんだと伝わるから、胸がギュッとして。

「家で会えなくなる分、こうやって呼び出しちゃうこと増えるかもだけど、いいかな?」

「そんなの当たり前だよっ」

「フフッ、ありがとう。その代わり、小山さんからも俺のこと呼び出して」

「そ、それは……ちょっと」

「え?なんで?」

なんでって……そりゃあ。

「……恥ずかしい」

それに、特進クラスの生徒はいつも勉強に忙しいってイメージ。

呼び出したところでもし断られたら、自分が落ち込んじゃうのが目に見える。
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