クール王子ととろける溺甘♡同居
「小山さんからも呼んでくれないと、それこそ俺だって彼氏として自信無くしちゃうけど」
「え、希夜くんが自信無くしちゃうなんておかしいよ!希夜くんはかっこよくて賢くて優しくて完璧なんだよ!私にはもったいな────」
『もったいない』
そう言おうとしたらフッと再び影ができて、唇を塞がれる。
目を瞑った希夜くんの綺麗な顔に、さらに心臓の音が速くなって。
「次そういうこと言ったら怒るよ。もったいないとかそんなのないから」
唇が離されて、希夜くんのいつもより少し低い声が響く。
「希夜くん……」
「小山さんが俺のこと変えてくれたんだよ。小山さんに出会わなかったら俺の人生つまんないままだったし、俺もつまんない人間だった。俺の何気ない言葉でいろんな顔を見せてくれる小山さんは、ちゃんと特別なんだから」
私が、希夜くんを変えた……。
私が希夜くんを思うように、希夜くんも私のことを特別だって思ってくれている。
希夜くんの言葉一つ一つが、私の自信となっていく。