クール王子ととろける溺甘♡同居
「ありがとう、希夜くん」
目をまっすぐ見てそういうと、希夜くんは「うん」と返事をして、そのまま私の肩に頭を預けた。
希夜くんがこんなことをしてくるのが初めてで少し戸惑いながらも受け入れる。
「……今日、終わって欲しくないな」
「えっ?どうして?」
希夜くんと触れているってだけでもバクバクしちゃうのに、サラッと甘えたような声で話すもんだからびっくりしてしまう。
「どうしてって……明日から、小山さんと一緒にご飯食べたりテレビ見たり、夜お話ししたり、そういうのできなくなるんだよ。同居が始まる前に戻るだけなのに、考えただけでしんどい」
まさか、希夜くんがこんなにも思ってくれてるなんて。
私の方がずっとずっと希夜くんの方が好きだって思っていたから。
同じぐらいの温度で好きだって、自信持ってもいいのかな。