クール王子ととろける溺甘♡同居

「じゃあ、学校ではお昼一緒に、た、食べない?」

「えっ、いいの?」

勇気を出して提案してみたら、希夜くんが嬉しそうに顔を上げて目をキラキラさせた。

「うんっ」と大きく首を縦に振る。

「じゃあ、お言葉に甘えてそうする」

「ありがとうっ、嬉しいっ!あ、それから……」

ずっと、気になってたこと。
この機会に。

「名前、下の名前で呼んで欲しいな、と」

「えっ……」

「あ、いや、希夜くんが嫌なら全然無理して言う必要ないんだけど、付き合ってるわけだし、こういう特別感も、いいのかなって……」

せっかく両想いになれたのに、希夜くんは未だに私のことを苗字で呼んでいる。

私は、希夜くんに言われてからずっと下の前で読んでいるのに。

しかも、目の前の彼は、あんまり乗り気じゃなさそうで、お願いしたことを後悔してしまう。

呼びたく無かったかな。
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