クール王子ととろける溺甘♡同居

家庭の事情で希夜くんのお家にお世話になることになって、希夜くんと過ごすうちに、本当は優しくて繊細なところに惹かれて、気が付けば恋をしていたこと。

さすがに、私の男嫌いを克服するために色々と手伝ってもらってたことは伏せて。

「……胸キュンの過剰摂取で死んじゃいそう。まさか、そんなことが現実にあるとはね〜!同居って!まるで漫画じゃん!いろいろ想像しちゃう」

「ほんとやめろ」

そう言って『あゆちゃん』さんがポカッと古畑先輩の頭を軽く小突いた。

「……ほんと、びっくりしちゃいますよね」

「一緒に住んでたってことは、もう色んなこと済んじゃってる感じなのかな?」

古畑先輩が、ニコニコしながらすごいことを聞いてきた気がする。

「えっ、色んなこと……とは……」

「ちょ、初対面で根掘り葉掘り聞きすぎだよ、秋歌!というか、私たちにも一応自己紹介させてよね!」

と慌てて止めに入る、『あゆちゃん』さんとは別のもう1人の先輩が、「小越 千波(おごえ ちなみ)です。こっちは、野宮 杏柚(のみや あゆ)」と紹介してくれた。
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