クール王子ととろける溺甘♡同居
「小越先輩と野宮先輩……」
「うん。よろしくね、花純ちゃん。あ、さすがにそろそろ教室帰んないと、花純ちゃん先生に怒られちゃうかもね。ほんとごめんね、このギャルオタクのせいでサボらせちゃって〜」
野宮先輩がそう謝ってくる。
「しょうがないじゃん!休み時間も放課後もきっと彼氏くんと過ごす貴重時間だろうし、もし本当に付き合ってたら邪魔しちゃ悪いなって思ったんだもん!でもほんと、話してくれてありがとう花純ちゃん!もし他の女の子とかに嫉妬されて嫌がらせとかされたらすぐに言って!この古畑秋歌先輩が全力で守るからさっ!はいこれ私の連絡先!今度ゆっくりお茶でもしよ!学園祭も花純ちゃんのクラスに絶対遊びにくるからさ〜!」
「あ、はい、あ、、ありがとうございます」
そう言って、連絡先の書かれた紙を受け取る。
ほんと、早口で一気に話す人だな……。
見た目は派手なのにこんな私に優しくて構ってくれて。
初対面にも関わらず、すごい好きだって気持ちが溢れちゃう。
「よし、じゃあ教室帰ろっか!」
小越先輩が控えめにそう言って、私たちはみんなで被服室を出て、先輩たちは私を教室まで送り届けてくれた。