クール王子ととろける溺甘♡同居
もともと人通りの少ない道ではあるけれど、それでもいつ他人が歩いてきてもおかしくない。
そんな中、道にしゃがみこんでキスするなんて。
恥ずかしいよ。
もしかしたら、遠くで誰かに見られてらかもしれない。
そう思ったらすぐにでもやめて立ち上がらなきゃ行けないのに。
希夜くんに触れられてることに対しての喜びの方が上で。
「……んっ、」
希夜くんのキスに、溶けちゃいそうなぐらい身体が熱くなる。
寒くなってきてブレザーの中からもむくむくきているのに、全部脱いじゃいたくなるぐらい。
「……好きすぎておかしくなりそう」
角度を変えながら何度もキスを重ねる希夜くんが、少し唇を離してそういう。
そんなの、私だって同じ。
いや、きっと希夜くん以上だ。絶対。
一緒にいればいるほど、胸のドキドキは収まるどころかどんどん加速して。
「私だって……」
「ん。帰したくない」
希夜くんはそう言って、私のことをギュッと抱きしめた。