クール王子ととろける溺甘♡同居
「えっ、ちょ、希夜く……」
何が起こってるのか分からず声を出すと、希夜くんはまるでなんでもないことみたいに、私の一口かじったアイスの下の方をかじった。
嘘でしょ……。
「何して……」
「溶けそうだったから」
「……っ、」
何を当然のことみたいに……。
アイス、どうしたらいいのよ。
いや別に、食べるけど。
変に意識してると思われても困るし。
「小山さんすぐ赤くなるね。男嫌いって言うけど単純に慣れていないだけなんじゃない?」
「ち、違っ」
本当は違くない。
避けていたせいで、慣れていないのも本当だ。
でも、認めたくない自分がいる。
慣れているいない以前に、私は男の人が苦手だ。