クール王子ととろける溺甘♡同居
コンコンッ
部屋のベッドでうなだれながら悩んでいると、突然ドアがノックされる音がして、
私は慌てて立ち上がってドアの方へと向かう。
もしかして、希夜くん?!
そう思って。
ガチャ
「あっ、あの、希夜くん、さっきはごめ────」
「あら、ごめんなさい!花純ちゃん。希夜じゃなくて、私だけど……」
「はっ!」
思わず勢いでとっさに謝ってしまったけど、目の前にいたのはまさかの恵美さんで。
綺麗に畳まれた私の洗濯物を手に持っていた。
「わっ、ご、ごめんなさいっ!あ、ありがとうございますっ!」
再びとっさに謝ると、恵美さんは「クククッ」と何やら可笑しそうに笑っていて。
その表情が、息子の希夜くんにそっくりで。
「ふふっ、花純ちゃん、今からちょっと時間ある?」
「えっ、あ、はい。大丈夫、ですけど」