クール王子ととろける溺甘♡同居

「希夜くんのこと、何考えてるかわからないっていう人もいるかもしれないけど、私はわかるよ。初対面の私に気まずい思いさせないように自分から話しかけてくれたり、やなこと言われたらちゃんと感情的になれる人だって」

「小山さん……」

「ちゃんとみてればわかるよ。希夜くんが気遣い屋さんで優しくて繊細な人だって」

こんなこと自分の口からいうのは照れ臭いけれど、あんまり切ない顔で希夜くんが呟くもんだから、思わず必死になって話していた。

でも、本当の気持ちだ。

「あ、ごめんなさい、わかったようにペラペラと」

こちらを見て黙ったままの希夜くんに、また何か変なことを言っちゃったかと思って慌てて謝る。

「ううん。ありがとう。すごいね、小山さん。俺今すごい元気出たよ」

「あっ、いえ、本当のことだから」

優しく微笑んでくれた希夜くんに、胸がキュンとして、恥ずかしさで目をそらす。
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