クール王子ととろける溺甘♡同居





「わ〜!いらっしゃっ〜い!梨乃さんから事情は聞いているわ。小山さんと、娘の花純ちゃん!かっわいい〜!」


チャイムを鳴らすとすぐに「は〜い」と明るい声が聞こえてきて。


玄関のドアが開けられると、ミディアムヘアに軽くパーマをかけた、すっごく可愛らしい方が出てきて、すごい勢いで話し出した。


「ほんと、突然すみません……」


と頭を下げるママ。


「全然全然!あ、花純ちゃんの荷物、息子に運ぶの手伝わせるから」


「あ、いえ、自分で……」


「希夜〜!花純ちゃんの荷物運んで〜〜!」


家の中に顔を向けてから、息子さんの名前を呼ぶ須永さん。


「すみません」


ペコっと私が謝ると、須永さんは


「女の子はやってもらって当然よ!あ、私のことは恵美(えみ)って呼んでくれていいわよ!」


と続けた。


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