クール王子ととろける溺甘♡同居
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「おはよう舞子」
「あ、おはよ、花純……ってあれ、あんた、なんか」
「ん?」
教室の自分の席に着いて、後ろの席に座っていた舞子に挨拶すると、なにやら目を細めてこちらを見つめだした。
「なんか……いつもと雰囲気違う」
「えっ?!」
「化粧してる?……いや、してないか」
突然、私の顔を触りだして至近距離でジッと凝視してくる舞子に、思わず顔が引きつる。
「な、なんかおかしいかな、私」
「いや、おかしいっていうか……キラキラしてるように見えたっていうか」
「キラキラ……」
「あ、もしかして!……須永希夜となんかあった?!」
「……っ?!」
小声で舞子が希夜くんの名前を出してきたので、昨日今日、彼と起きたことを思い出して、顔全体が熱くなる。