横顔が綺麗なあの子の素顔
「車乗って!荷物もらうね」
「はい、ありがとうございます…」
持っていたリュックを杉野さんに渡す
「……このリュックって…」
「??リュックがどうかしましたか?」
「…あ、いや何でもないよ。行こ!」
何かあやふやにされたけど、まあいっか。
車に乗せてもらい10分ほどで着いたのはまあ何とも綺麗なマンションで…
「ここの部屋使っていいから。布団もあるし、冷蔵庫のものも勝手に食べていいし、気楽にしててね!」
「…ほんと、何から何までありがとうございます。」
なんとも言えないけど、家より居心地いいよここ?
「ここにお風呂あるから、先入っていいよ!」
「あ……あの、私着替えないので、やめておきます
ありがとうございます!!」
服も下着もないし、明日スタジオ行ってからシャワー借りよう。
「なーに、そんな事心配ないって
下着まではないけど、服なら貸せるからさ!
ね?お風呂入んないとゆっくり眠れないだろうし、はいっ」
そう言って、私の頭の上から杉野さんの香りがする服をどさっと乗っけられた
「うぎゃ…すみません…ありがとうございます……」
「ん。いってらっしゃい」