横顔が綺麗なあの子の素顔
「………あ、あの、この間はお世話になりました」
「いえいえ、こちらこそ迷惑かけてごめんね」
沈黙が恐ろしくて喋りかけたけど、
…すっごい見つめられてる、。
「えっ、と…今日は私に何のご用で、?」
部屋に入って約10分。いまだに用件が分からずにいる私。
「そうそう、これ。この間俺んちに忘れていったでしょ?」
目の前に出されたのは、私のスケジュール帳
「…これ、渡すために来て下さったんですか…?」
「うん、取りに来るかな~って思ってたんだけど、3週間たっても来なかったから」
「す、すみません…忙しくって諦めてました、」
この1か月休みが全然なくて、最近はスケジュール帳の存在すら忘れていた…
「諦めないであげてよ~、これだけきっちり書いてあるんだから。笑
はい」
「ありがとうございます。助かりました!」
杉野さんのおかげで、大切な私のスケジュール帳が返ってきました…!
「あ、そうだ。陽菜さんこの後用事ある??」
「…何もないですけど、?」