横顔が綺麗なあの子の素顔



…だから、だから言っちゃったんだ



「…じゃ、じゃあ!
おお友達…ってことじゃ…ダメですか、?」


ほらね…また自分傷つけること言っちゃう。
友達で、終わればいい話…か


「…良いの?友達に、なってくれるの??」


「はい」


「…まじか、、俺…嬉死にするよ?」


両手で顔を覆って、耳を赤くする杉野さん



「ねぇ月村さん」


「な、何でしょう?」


「…今度、ご飯行ってくれたり…します?」


だから…!だからそんな真剣なまなざしで見つめないでよ…

私がその目に弱いってこと分かってやってるの?
ってくらい、だまされる…



「は、はいっ、もちろんです…!いいですよ」


んんん~~言っちゃった、!


「…もうやばい。俺今日死ねるよ」


「死んじゃったらご飯いけないですよ」


冷静になってそんなことを口走ったら

「あははっ、面白いね月村さん」


なんて笑われちゃった。

杉野さんはまだ仕事があるらしく、事務所に戻っていったので
私も帰ることにした


駅に向かって歩き出すと、



「月村さん!」


杉村さんが窓から私を呼び止めた


「…今週の土曜の夜って、空いてる?」


今週の土曜ね、うん


「空いてますよっ、7時にここでいいですか?」


「…うん!ありがとう。待ってるね!」



私、月村陽菜。あの有名なアイドル杉野大輝さんと

食事の約束をしてしまいました。





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