横顔が綺麗なあの子の素顔





大輝side
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彼女は、罪悪感で死にそうな顔をしている

「…本当にごめんなさい、電車がとっまっちゃって……」

電車って、ニュースになってたやつか?


「あ、あの電車に乗ってたの?!大丈夫だった?」


「…ちょっとこけたくらいです。連絡先教えて頂くのを忘れていて…」


「......連絡先…!」


お互いに、そのことをすっかりと忘れていた。



「せっかく誘ってくださったのに…もうほんとに、」

「もう謝らないで月村さん。連絡先聞いていなかった俺が悪いんだ
君は何も悪くないんだから!

それに、必死になって走ってきてくれた。嫌われてなかったんだって安心したよ。笑」



こんな姿を見たら、諦めるどころかどんどん好きになってしまう…


「取りあえず座ろう?息整えて」


彼女をいつものベンチに座らせ、水を買いに行った





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