焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新

同時に小規模案件ならひとりで任せてもらえるようにはなってきたから、色んなことを同時並行で進めていく。

カタカタカタ、ひたすら文字と数字を打ち込む。

そのあと先輩に確認してもらい、修正を繰り返す。

これで完成かな。

ひとりで任せてもらえている方の案件のコンペ用資料が出来上がった。

クライアントの前で私達以外の同業他社とコンペをして指名してもらえたら制作に移行できる。

「よくなってるじゃん。よしこれでオッケー」

先輩に確認してゴーサインをもらったあと、瀬戸さんにも確認をあおぎに行く。

「瀬戸さん、先日メールでもお伝えした資料の確認をお願いしたいんですが、今お時間をいただいても大丈夫ですか?」

「おー、できたんだ」

瀬戸さんに資料を渡しながら、昼に琴美が言ってたことが頭にちらつく。

< 107 / 242 >

この作品をシェア

pagetop