焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
「うんうん、分かりやすくなってる。データも送っておいて」
瀬戸さんは後で資料のチェックして問題あったら連絡するから、タイプではなく一緒に確認をしてその場でやり取りするタイプ。
統括マネージャーとして私の何倍も忙しいはずなのに、こうして時間をとってくれるところがありがたい。
『あんないい男が上司なのにもったいない』『彼氏にするなら瀬戸さん』と琴美が言うのも頷ける。
今まで瀬戸さんをそういう風にみたことがなかったせいだろうか。
逆に意識してしまう。
「……清水?」
「は、はい!」
「どうした?納得できないとこあった?」
「いえ、瀬戸さんのアドバイスが的確ですごいなって」
やばい、反応が遅れた。