焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新

お客さんと如月さん、成宮さんは言葉遊びを楽しむ。

少しして、如月さんは今日はこの時間までなのか、成宮さんと交代してバックヤードへさがっていった。

「聞いてくださいよ~今日仕事の先輩から怒られちゃって。でも、私が完全に悪いわけじゃないっていうか」

「ああ、先週おっしゃってた新しく上司になった先輩のことですね」

「その人です!覚えててくれたんだ」

「それでこの子ストレスためちゃって、今日こそここに連れてきて話聞いてもらうしかないって」

成宮さんは一、二回来ただけのお客さんとの会話もしっかり覚えている。

しかも相手の性格に合わせてただ話を聞くだけだったり、意見を言ったり対応を変えている。

「その案件が終わったら、また話を聞かせてくださいね」

「は~い!絶対来ます」

ちょうどいいところで会話を終わらせて、別のテーブルのお客さんのカクテルも作りつつ接客もこなしているんだからすごい。

でも。

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