焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
「成宮さん、体調良くなったみたいで安心しました」
「おかげさまで。お前の方こそ大丈夫か?自然の中でゆっくりしたいとか」
「夏って、色彩が綺麗じゃないですか。だから、たまにはパソコンの画面ばっかり見てないで自然も感じるべきかなって」
もうちょっとマシな言い訳が出来ないのか自分は。
「じゃ、行くか」
成宮さんの言葉に足が止まる。
「行くって?」
「だから、自然を感じに?公園よりもっといい場所」
「でも成宮さんお仕事とか」
「俺が体調悪いとき看病してくれたお礼。連れてってやる」
あ、どうしよう。嬉しい。
「いいんですか?本当に?期待しちゃいますよ、スケジュール空けちゃいますよ」
「予定はお前に合わせる。都合のいい日、教えて」
なんて甘い響き。距離感がどうのとか考えてた自分はどこかへ行ってしまった。