焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新

多分、成宮さんはあんまり自分の内側をみせるのが得意じゃない。

それでもこうして話してくれるのが、自分の存在を許されてる気がして。

「はい、俺の話は終了。次のとこ行くか」

「えーもうちょっと昔の話聞きたかったです」

「また今度な」

今度、聞いたら話してくれるんだ。にやける顔を抑えて、次の目的地へ向かった。

―――そうしてお昼ご飯を食べたり雑貨屋さんに寄ってみたり、神社巡りをしたり。

思う存分鎌倉を満喫した頃には夕方になっていて。

「いい時間だし、そろそろ江の島行こ」

「もちろん江ノ電に乗って、ですよね!」

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