焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
「俺はシトラスミックスジンジャーにしよ。和花菜は?」
「オレンジスイートバニラにします!」
「おけ。すみません、シトラスミクスジンジャーとこのオレンジスイートバニラ、ひとつずつ」
なんてことないように注文してくれて、お財布を出させない。
今日いちにちずっと思ってたけど、ひとつ年上なだけでこんなに振る舞いが違うのか。
それとも成宮さんだからか。
「こういうアイス留学先でも売ってんのみた。うまそー」
「……成宮さんが大人すぎて困る」
「今更だろ。そっちのフレーバーもひとくち食べたい」
あ、と小さく口を開ける成宮さん。食べさせろと?!
今度は私から成宮さんに食べさせてあげる番になるとは。