焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
「い、いただきます」
ぱくっと一口食べさせてもらう。
「さっぱりしててうまいだろ」
「おいしいです」
嘘ですその笑顔が素敵すぎてほぼ味が分かりません!
シャクシャクと涼しい音をたてながら完食して、再び海岸を目指す。
「そういえば成宮さんは、普段休みの日って何してるんです?」
「あー。友達と飯食いに行ったりはするけど、カクテル作る練習してるかも」
「休日も練習するんですか?!」
お店で振る舞われるカクテルはどれも絶品だし、申し分ないのに。
「カクテルの研究も兼ねてるから。リキュールの配分とか、どの分量が一番おいしいのか」
「成宮さんの研究があってこそのあの味なんですね……今度からもっと大切に飲みます」