焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
「普通に、友達だよ?」
「和花菜が男友達とふたりきりで定番デートスポットにいくんだ~?」
「たまたまそういう話の流れになって、じゃあ行こうかって」
うん、間違ってはない。
私が行きたいって言ったら成宮さんが連れてってくれたんだ。
「この社内の誰か?」
「違います!違うよ」
もしそうだとしたら、とっくに縦横どの人たちとも交流がある琴美の耳に入ってる。
「ふーん、だろうね。となると……まさかクライアントとか言わないよね?」
「絶対しません!」
「知ってる。つまり完全プライベートで出会った男ってことか」
ああ、完全に誘導尋問された。