藍と未来の一つ屋根の下
田村先輩
中学一年生の春を少し過ぎた頃のGW明け。
バスケ部の練習が終わって片付けをしているところを声をかけられた。
「一年の下田でしょ?ちょっといい?」
「あ…はい」
バスケ部の田村先輩だった。
「今日一緒に帰らない?」
「え?私とですか?」
「約束とかある?」
「あ、えっと、大丈夫です…」
「じゃあ校門で待ってるから。片付け終わったらきて」
いつも一緒に帰っているバスケ部のアリサと友美にそのことを伝えると、二人は驚いた様子で声をあげた。
「田村先輩って、バスケ部で一番カッコいい先輩でしょ?」
「彼女いなかなった?」
「一緒に帰ろうって言われただし…」
「それヤバイってー!!」
はしゃぐ二人を背に、ポニーテールを揺らしながら未来は校門に向かう。
「よかった来てくれた」
田村先輩はニッコリと笑うと、「じゃあ行こう」と肩を並べて歩き出した。
バスケ部の練習が終わって片付けをしているところを声をかけられた。
「一年の下田でしょ?ちょっといい?」
「あ…はい」
バスケ部の田村先輩だった。
「今日一緒に帰らない?」
「え?私とですか?」
「約束とかある?」
「あ、えっと、大丈夫です…」
「じゃあ校門で待ってるから。片付け終わったらきて」
いつも一緒に帰っているバスケ部のアリサと友美にそのことを伝えると、二人は驚いた様子で声をあげた。
「田村先輩って、バスケ部で一番カッコいい先輩でしょ?」
「彼女いなかなった?」
「一緒に帰ろうって言われただし…」
「それヤバイってー!!」
はしゃぐ二人を背に、ポニーテールを揺らしながら未来は校門に向かう。
「よかった来てくれた」
田村先輩はニッコリと笑うと、「じゃあ行こう」と肩を並べて歩き出した。