藍と未来の一つ屋根の下
階段を降りる足音がして、また上がってくる音がした。
足音は未来の前で止まる。
カサッと音がして下を向く未来の頭に何かが当たった。
膝の上に落ちた「ルマンド」の袋を拾って、未来は藍に投げ返した。
「投げんなよ」
「先に投げたの藍じゃん」
「さっきの同じクラスのやつ」
「うん」
「 俺の家に来たいっつうから」
藍はもう一度未来のとなりに座った。
「あいつら第一小学校からだから、おまえのこと知らないんだよ」
「第二小の子は私と藍のことなんとなく知ってたもんね」
「おまえ彼氏できたの?」
「だから出来てないって言ってるじゃん」
ベッドに座ったまま未来は身体を倒した
「付き合ってって言われただけ」
「あっそ」
「藍はどうなの。彼女とか」
「ラブレターもらうよ」
「え!うそ!」
未来はベッドから跳ね起きた。
「小学校の時から。言ってなかった?」
「知らない!聞いてない!」
「声でけえよ」
「見せて」
「捨てた」
「えー!?ありえない」
「声でけえ」
「例えば誰!?」
今度は藍が座ったままベッドに仰向けになる。
足音は未来の前で止まる。
カサッと音がして下を向く未来の頭に何かが当たった。
膝の上に落ちた「ルマンド」の袋を拾って、未来は藍に投げ返した。
「投げんなよ」
「先に投げたの藍じゃん」
「さっきの同じクラスのやつ」
「うん」
「 俺の家に来たいっつうから」
藍はもう一度未来のとなりに座った。
「あいつら第一小学校からだから、おまえのこと知らないんだよ」
「第二小の子は私と藍のことなんとなく知ってたもんね」
「おまえ彼氏できたの?」
「だから出来てないって言ってるじゃん」
ベッドに座ったまま未来は身体を倒した
「付き合ってって言われただけ」
「あっそ」
「藍はどうなの。彼女とか」
「ラブレターもらうよ」
「え!うそ!」
未来はベッドから跳ね起きた。
「小学校の時から。言ってなかった?」
「知らない!聞いてない!」
「声でけえよ」
「見せて」
「捨てた」
「えー!?ありえない」
「声でけえ」
「例えば誰!?」
今度は藍が座ったままベッドに仰向けになる。